卵焼き革命
今日のお弁当は、
卵焼きとたらこ弁当。
たらこは半生くらいの焼き加減が好み。
あとは青菜の漬物とミックスビーンズのマリネ(これだけ突然洋風。)
ところで最近、卵焼きに関して私としては革命とも思える気付きがあった。
卵焼きというのはつまり、だし巻き玉子のことなんだけど、その作り方がガラリと変わったのだ。
今までずっと、「卵を流しては巻き、流しては巻き、ぐるぐると何層にもなる」というのが当たり前だと思っていた。
それが卵焼きというものだ、と。
けれど、自分の作る卵焼きにどうしても納得がいかない。
「なんか違う」と思いながらずっと深く考えずに作り続けてきた。
ただ、夫の実家に行くといつも朝ごはんに出してもらう卵焼きがやけにおいしくて、「何が違うんだろう…」と密かに気になっていた。
義母はプロの料理人ではないし、その卵焼きも研究された商品ではない。
普通の主婦の、普通の卵焼き。
本格的にお出汁をとっているわけでもなさそうだし、パッパと簡単に作っているはず。
ただ分かっていたのは、見た目の違い。
私のは厚みがあって断面にくるくる巻いた渦模様がある。
が、
義母のはわりとペタンコでくるくるがないのだ。
そしてなんといっても柔らかい。
ふわりとして、それがおいしい。
なんとも不可解だった。
どうやって作っているんだろう…。
他人じゃないんだし、台所を手伝うくらいすっかり親しいのだから、義母に直接聞くなり作るところを見せてもらえばいいのだけど、お盆とお正月くらいしか顔を合わせないのでなかなかその機会もなかった。
で、自分で色々とやってみるのだが、水分を多くしてみても、火加減を変えてみても、出来はほとんど変わらない。
そしてついにネット検索。
「卵焼き 柔らかくする」
そしたらまぁ色んな人が色んなことを言っているのだけど、
目に留まったのが、
「何回もくるくる巻いてはいけません」
というもの。
薄く流しては巻くということを繰り返すと、空気の層ができずに固くなってしまうのだとか。
じゃあどうするかというと、
一気に流し入れて1回だけ巻け、と。
ただ、流しただけでは当然中が生になってしまうので、箸でぐちゅぐちゅかき回して半熟くらいになってから巻くのだ。しかも火は強火のまま。
卵焼きってそんな風に作るの?!
予想外。目から鱗。
けど、それでおいしく作れるのなら簡単な話。
さっそくやってみた。
初めての料理はたいていそうなんだけど、最初はうまくいかない。
ぐちゅぐちゅやってると油が吸われてしまって下の面がフライパンにくっつきだす。(うちはテフロンではなく鉄フライパンなので)
そして分厚いもんだからうまく巻けない。
それでもなんとか仕上げて食べてみると、、
柔らかい…!おいしい!
そういうことだったのか…。
というわけで、これまで何百回と作り続けてきた卵焼きの作り方をガラリと変えた。
ちなみにその作り方だと断面はこうなる↓
くるくるがない。
しっかり焼いたオムレツみたいな感じ?
そういえば作り方もオムレツに近い。
味付けが和風になって形が四角くなっただけとも言える。
我が家はアレルギーの娘がいて、生卵は厳禁なのでそこは注意しなくてはいけないし、まだ数回しか作ってないので完成度は低いけど、でもなんだかすごく嬉しい。まさに革命。
もしくるくる巻いて作ってる人がいたら、是非試してみてください。